
上達論 基本を基本から検討する
甲野 善紀、方条 遼雨
PHP研究所 / 2020-01-09
この本について
最近、「努力しているはずなのに伸びている感じがしない」とか、「正しさに縛られて、余計に動きがぎこちなくなる」とか、そんなモヤモヤをよく聞きます。僕自身も、長く続けていることほど“初心者みたいな行き詰まり”にぶつかる瞬間があって、その理由が自分でも説明できずに悩むことが多いです。 『上達論』は、そういう時に一度立ち止まって“身体と頭の使い方そのもの”を見直すきっかけになる本でした。特に刺さるのは、上達を「新しい知識を足すこと」ではなく、「不要なものを消して上書きすること」と捉える視点。闇雲に繰り返す練習が上達に直結しない理由が腹落ちしますし、解釈を急がず、まず吸収に徹する重要性も、普段の学び方を振り返らせてくれます。また、正解にこだわりすぎると、結局はあら探しにしかならないという指摘も、職場や日常のコミュニケーションにそのまま当てはまるんですよね。 結局のところ、この本は「感覚が退化したまま理屈だけ積み上げていないか」「自分の反応に余計なフィルターを挟んでいないか」を丁寧に問い直してくれます。武術の話がベースにありながら、扱っているテーマはかなり普遍的で、思考も仕事も人間関係も“変な力み”が抜けていく感じがあります。 自分の伸び悩みを、単なる根性不足の問題にしたくない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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