
道楽と職業
夏目 漱石
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star総合評価 60/100
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この本について
最近、仕事に向き合うほど「自分がやっていることは誰のためなんだろう」とふと止まってしまう瞬間があるんじゃないかと思います。好きではじめたことなのに、気づけば周りの期待や“ご機嫌取り”の比率ばかりが増えて、肝心の自分の声が弱くなるあの感じです。僕も同じで、専門に潜れば潜るほど視野が狭くなっていく実感に少し疲れていました。 漱石の「道楽と職業」は、そんなモヤモヤを古典の言い回しの奥からじわっと浮かび上がらせてくれます。職業が細分化されるほど人は片輪になる、という指摘はまさに現代そのままで、読んでいると「自分の専門に閉じこもる感覚って昔からあったんだな」と肩の力が抜ける。また、道楽が職業になる瞬間に権威が自分から離れていく、という話は、好きなことを仕事にした人なら痛いほど分かるはずです。さらに、人のためにする仕事と自分のためにする仕事は結局つながっている、という視点が、働き方の線引きを少し柔らかくしてくれます。 専門に押し込められて息苦しい人や、好きなことを仕事にして迷いが出てきた人には特に刺さると思います。漱石を読むというより、ひとりの先輩が「昔からみんなこんなことでつまずいてきたよ」と話してくれるような一冊です。
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