
弱者の戦略(新潮選書)
稲垣 栄洋
新潮社 / 2014-06-27
累計読者数13
平均ハイライト数 19.8件/人
推定読了時間 約2時間43分
star総合評価 63/100
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この本について
仕事でも日常でも、自分の立ち位置がどうしても「弱い側」に寄ってしまう感覚ってありますよね。正面からぶつかっても勝てる気がしないし、かといって逃げてばかりだと何も変わらない気もする。そんなモヤモヤを抱えたまま進んでいると、「強くない自分はどう生きればいいんだろう」と立ち止まりたくなる時があります。 この本が面白いのは、弱さを精神論で持ち上げるんじゃなくて、生き物たちが実際にどう生き残ってきたかを淡々と描いているところです。たとえば、群れに入ることで情報量を増やしたり、環境の隙間を見つけて「ずらす」ことでナンバー1になる場所をつくったり、そもそも真正面から戦わない選択をする生き物も多い。読んでいるうちに、弱い立場だからこそ持てる余白や選択肢が、実は意外と多いことに気づかされます。 特に刺さるのは、「誰にも負けない」ではなく「誰にもできない」の方に軸足を置くという視点です。環境が恵まれていないからこそ生まれる工夫や、追い込まれた状況だからこそ見えてくる場所は、自分の仕事の中にも確かにあるなと感じました。弱さをごまかすのではなく、どう配置するかで結果が変わる。そんな現実的な話が続きます。 今いる環境で「強さ」を持てる気がしない人、自分のやり方を探し直したい人に、静かに効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
海洋全蒸発や全球凍結、巨大隕石の衝突など、地球環境が激変しても多くの生命はしぶとく生き残り続けてきた。そして今でも、強者ではない動植物などはあらゆる方法で進化し続けている。群れる、メスを装う、他者に化ける、動かない、目立つ、時間をずらす、早死にするなど、ニッチを求めた弱者の驚くべき生存戦略の数々。
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