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植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間 (SB新書)

植物に死はあるのか 生命の不思議をめぐる一週間 (SB新書)

稲垣 栄洋

SBクリエイティブ / 2023-07-05

累計読者数9
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 38%

この本について

最近、目の前の仕事に追われていると、自分がどこまでを「自分」と呼んでいいのか、ときどきわからなくなることがあります。役割なのか、中身なのか、境界線が曖昧なまま日々を回している感じです。そんなときにこの本を読むと、植物たちの「そもそも境界がゆるい生き方」に少し救われるところがありました。地上では二本に見えるタケが、地下では一つにつながっているように、世界の見え方は案外あてにならない。そう思えるだけで、肩に入っていた力が抜けました。 読んでいて特に効いたのは、生命のバトンリレーの話です。永遠でいるために「死」を発明した、という視点は、生き急ぐ気持ちを一度立ち止まらせてくれます。変わっていくことや、壊れていくことを必要以上に恐れなくていい。むしろ更新し続けることが生き物の基本動作なんだと腑に落ちました。あるいは、分類は人間が便宜的に決めただけ、という説明も、物事を一つの枠に押し込んで悩んでしまう自分にはちょうど良い風穴になりました。 植物の話をしているようで、結局は「生き物としての自分」をやさしく調整してくれる一冊です。境界の揺らぎとか、変化との付き合い方にモヤモヤしている人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

植物は死なない!? 植物学者が思索する生命論 人気植物学者が贈るサイエンスミステリー。 生命の本質に迫る一週間には、驚きの結末が……。 極上の読書体験間違いなしの一冊。 大学で植物学を教える教授のもとに ある日、届いた一通のメール。 内容は植物にまつわる素朴な質問……のはずだった。 質問に誠実に答えようとすると、 どうしても考えなければならない問題がある。 生命とは何か? 死とは何か? 生きるとは何か? ある一週間における 植物学者の思索の物語。 ※カバー画像が異なる場合があります。
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