
パリの砂漠、東京の蜃気楼 (ホーム社)
金原ひとみ
累計読者数5
平均ハイライト数 5.4件/人
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%
この本について
大人になればもう少し気持ちが安定すると思っていたのに、実際は仕事や家族との関係の中で、どうしようもなく揺れる瞬間ばかりだな…と感じることがあります。誰かに優しくしたいのにできなかったり、逆に大事な人に傷つけられたように思えてしまったり。自分の中の矛盾や乖離をどう扱えばいいのか分からなくなる時、この本の言葉が静かに刺さりました。 金原ひとみさんの描く「傷つける/傷つく」というどうしようもない現実は、綺麗にまとめたりしません。むしろ、存在してしまうだけで誰かを傷つけてしまう、その避けようのなさを正面から書ききっています。読んでいて苦しくなる場面もあるけれど、「ああ、自分だけじゃないんだ」と思える瞬間が何度もありました。自分の中の醜さに気づいてしまった時の呆れや情けなさ、幸せと同時に泣きたいような気持ちを抱えたまま生きてきた感覚…そういうものをむりに肯定も否定もせず、そのまま置いてくれる感じがあります。 特に、寂しさが人を狂わせていく描写や、かつて確かに存在した思いがゆっくり腐っていく時間の感覚は、言葉にできなかった自分の内側そのものに近く、読んでいて変に落ち着きました。「寂しいなんて言いづらいけど、本当はずっと寂しかった」という人には刺さると思います。 うまく立ち向かえなくても、生きるしかない日々の中で、言葉ひとつに救われることがあると気づかせてくれる本でした。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
幼い娘達と始めたパリでの母子生活。近づく死の影から逃れるための突然の帰国。生きることの孤独と苦悩を綴った著者初のエッセイ集。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








