
かか (河出文庫)
宇佐見りん
河出書房新社 / 2022-04-26
累計読者数5
平均ハイライト数 4.2件/人
推定読了時間 約1時間14分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%
この本について
人の気持ちって、他人から見ればたったひと言で済まされそうなのに、自分の中では同じ場所をぐるぐる回り続けて抜けられないことがあります。忘れたいのに思い出してしまうとか、誰も知らないところでだけ自分の弱さがあふれてしまうとか。あの感じに名前をつけられないまま、大人になっても抱え続ける人は多いと思います。 『かか』を読んでいて、抜粋に反応した人たちが共有しているのは、「痛みの見え方を言語化してほしい」という願いに近いものなんだろうなと感じました。たとえば、傷をなぞり続けてしまう心のクセを、溝という形で描いてくれるところ。もう取り返せない瞬間を、節目をずらして何度も別れ直すしかないという感覚を拾い上げるところ。あるいは、誰も知らない居場所でだけ本音を吐けるというネットの描写。どれも、誰かに説明しようとしてもうまく届かない種類の痛みで、それを物語の形でそっと置いてくれているのがこの本だと思います。 物語の舞台はかなりしんどい状況なんですが、読後は「つらさってこうやって動くんだよね」と、少しだけ自分の内側の形が見えるような感じがあります。誰かの悲しみに触れているのに、自分の昔の景色が呼び起こされるような、そんな読み方をする本です。 自分の気持ちをうまく整理できずに、同じ場所をくり返し踏んでしまうタイプの人に刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
うーちゃん、19歳。母(かか)を救うため、ある無謀な祈りを胸に熊野へ。第56回文藝賞、第33回三島賞受賞。世代を超えたベストセラー『推し、燃ゆ』著者のデビュー作。書下し短編「三十一日」収録。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要






