
私を知らないで (集英社文庫)
白河三兎
集英社 / 2012-10-24
累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約4時間5分
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
人の弱さや喪失に向き合う時、「自分はちゃんと感じられているのか」とか、「他人の痛みをどう扱えばいいのか」とか、答えのないモヤモヤに立ち止まることがあります。強く見える人ほど実は脆さを抱えている場面に出会うと、自分の反応が正しいのか分からなくなる、あの感じです。 『私を知らないで』は、まさにその“扱いにくい感情”を丁寧に描いた物語で、読む側のこちらも少し呼吸が楽になる瞬間があります。たとえば、強がる人の内側の柔らかさに気づいた時の戸惑いや、悲しみをどう持ち歩くかという感覚の変化が、妙に生活に近い形で示されるんです。誰かを助けることに理由はいらないという視点も、背中を押すというより、「それでいいんだよ」と静かに整えてくれる感じがあります。 大げさな感動ではなく、日常の中でゆっくり沁みてくる物語です。強がりが癖になっている人や、誰かの痛みに正しく向き合いたいと思っている人に刺さると思います。私自身も、悲しみや他人の弱さとどう距離を取るか悩んでいた時、この本の温度に救われました。
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出版社による紹介
中2の夏の終わり、転校生の「僕」は不思議な少女と出会った。誰よりも美しい彼女は、なぜか「キヨコ」と呼ばれてクラス中から無視されている。「僕」はキヨコの存在が気になり、あとを尾行するが……。少年時代のひたむきな想いと、ままならない「僕」の現在。そして、向日葵のように強くしなやかな少女が、心に抱えた秘密とは――。メフィスト賞受賞の著者による書き下ろし。心に刺さる、青春の物語。
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