
ミーツ・ザ・ワールド (集英社文庫)
金原ひとみ
集英社 / 2022-01-05
累計読者数4
平均ハイライト数 20.8件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 63/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 51%
この本について
人と関わるたびに「どこまで踏み込んでいいのか」「自分の世界観ってズレてるんじゃないか」と不安になる時ってありますよね。距離の取り方も、正しさも、誰かと比べると急に自信がなくなる。私もよくそこで立ち止まってしまうんですが、この『ミーツ・ザ・ワールド』は、その曖昧な不安に少しだけ風を通してくれる本でした。 登場人物たちは皆、自分の“普通”が他人の“普通”と噛み合わなくて、何度も傷ついて、でもそれでも他者とのつながりを諦めきれない。読んでいてしんどい場面もあるけれど、「属性の違いは血の繋がりを超えられない」とか「人が人を変えられるのは四十五度まで」とか、妙に冷静で、それでいて優しい線引きが随所に出てくるんですよね。自分の世界と相手の世界が完全には混ざらない前提で描かれているからこそ、距離があっても関係は成立するんだ、というふうに少し考え方が変わりました。 特に刺さったのは、人を測る物差しそのものが場所や時代で変わってしまうという視点や、「分からない誰か」を即座に否定せず、むしろ自分の知らない楽しさを持っているのかもしれないと思ってみる姿勢です。こういう視点に触れると、日常の対人関係でいちいち落ち込んだり過剰に期待したりする自分が、少しゆるむんですよね。 自分の輪郭が曖昧で、生きづらさの理由もうまく説明できないけれど、それでも誰かと関わることを諦めたくない人にとてもよく届く本だと思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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出版社による紹介
死にたいキャバ嬢と推したい腐女子。新宿歌舞伎町での二人の出会いが新たな世界の扉を開く。金原ひとみが描く恋愛の新境地。
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