
恋するソマリア (集英社文庫)
高野秀行
集英社 / 2018-06-26
累計読者数4
平均ハイライト数 16.5件/人
推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 63/100
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この本について
最近、自分の立っている場所がどこなのかよくわからなくなることがあります。仕事でも人間関係でも、「ここにいる理由」がふっと空白になる瞬間があるというか。そんなとき、外の世界を知れば答えが見えると思う反面、ただの現実逃避なんじゃないかとモヤモヤすることもあります。 『恋するソマリア』は、そういう揺れた気持ちに対して、「世界はもっと複雑だし、人間はもっと図太く生きている」という視点を静かに差し込んでくれます。政治の“腐敗”すら市場経済のように機能していたり、危険の只中でも人が淡々と日常を続けたり、客を守るという誇りだけで命を張ってしまう人がいたり。読みながら、自分が抱えている悩みの「スケール」そのものが少し変わっていく感覚がありました。そして、好意でも敵意でも、相手を美化してしまう自分のクセさえ、旅の中の著者の迷いと重なって見えてきます。 個人的に一番響いたのは、ソマリ人が「助けを求めていない」という視点です。勝手な憐れみではなく、相手の生活の文脈ごと受け止める。仕事でも人間関係でも、私たちが意外とできていない姿勢だと思います。混乱した世界で生きる彼らの“当たり前”に触れることで、自分の判断基準も自然と書き換わる一冊です。 こんな人に刺さると思います。自分の価値観を一度まるごと揺らしたい人。
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出版社による紹介
内戦が続き無政府状態のソマリア。だがそこには、現代のテクノロジーと伝統的な氏族社会が融合した摩訶不思議な世界が広がっていた。ベテランジャーナリスト・ワイヤッブや22歳にして南部ソマリアの首都で支局長を務める剛腕美女ハムディらに導かれて、著者はソマリ世界に深く足を踏み入れていく――。世界で最も危険なエリアの真実見たり! “片想い”炸裂の過激ノンフィクション。
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