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アーロン収容所 改版 西欧ヒューマニズムの限界 (中公新書)

アーロン収容所 改版 西欧ヒューマニズムの限界 (中公新書)

会田雄次

累計読者数3
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star総合評価 45/100
start序盤集中型
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この本について

仕事でも日常でも、「他人の価値観に巻き込まれている感じ」が抜けないことってありますよね。相手の基準をそのまま受け入れてしまって、あとから妙にざらついた感覚だけが残る。正しさとか常識って何なんだろう、とぼんやり考えてしまうあの感じです。 『アーロン収容所』を読むと、そのモヤモヤが少し現実的な形を持ちはじめます。収容所での体験は極限だけれど、そこで描かれる「当たり前のずれ」や「価値判断の押しつけられ方」は、現代の私たちの生活にも驚くほど近い。例えば、欧米的な人間観が“空気を吸うように自然”にふるまわれる場面を読むと、自分も知らないうちに他人の尺度に合わせて動いていた瞬間を思い出さされます。逆に、日本側の兵士の行動や感情にも、いまの自分の弱さや癖とつながるところがあって、読みながら変に胸が痛い。 特に効いたのは、「価値は時代や構造に左右されるだけではないか」と語られる部分。才能や倫理観の扱われ方も、環境次第でいくらでも歪む。誰が正義かではなく、どういう前提で世界を見ているかが重要なんだと腑に落ちます。収容所の細部の体験を通して、それが身体感覚で伝わってくるのがこの本のすごさです。 自分の判断基準をもう一度つかみ直したい人にとっては、静かに刺さる本だと思います。

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