
世界の危険思想~悪いやつらの頭の中~ (光文社新書)
丸山 ゴンザレス
この本について
自分の中のモヤモヤが説明できなくて、「なんであの人はあんな行動をするんだろう」とか、「この不安はどこから来てるんだろう」とか、理由がつかめないまま過ごしてしまうことがよくあります。表向きの“正しさ”とは別の力学で世界が動いている気がするのに、言語化できないまま置いていく感じというか。 この本は、そんな曖昧な不安に対して、ちょっと乱暴なくらい「人間の裏側」を見せてくれます。読者が保存していた抜粋を見る限り、刺さっていたのは “価値観が違う環境では、善悪や当たり前が根本から別物になる” という点だと思うんです。例えば、スラムのコミュニティでは「得たものは皆に還元する」がルールで、破れば“正義”として襲われる。あるいは、事故を「損得」で判断してしまう社会や、縄張りを“支配”ではなく“監獄”として生きている若者の話。こういう極端な例は、結局「状況が人をどう歪ませるか」を静かに教えてくれます。 そして読んでいるうちに、自分の暮らす世界の前提もけっこう恣意的なんだな、と思わされるんですよね。 個人的に効いたのは、 ・うまくいかない理由を他人に求めると、人は簡単に過激な思考に流れるという指摘 ・“自分だけ”の論理が通用しない環境では、振る舞いそのものを変えないと破滅するという現実 ・第三者への依頼が“罪悪感を薄める”という構造が、実は日常の判断にも通じていること このあたりでした。 どれも刺激的ですが、現実の行動レベルに落とせる視点でもあります。 「自分の考え方が凝り固まってきた気がする人」に静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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