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標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)

標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)

竹内 洋岳

NHK出版 / 2013-05-10

累計読者数5
平均ハイライト数 9.4件/人
推定読了時間 約2時間8分
star総合評価 58/100
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この本について

仕事でも趣味でも、判断の場面が続くと「これでいいのか」と足が止まることがありますよね。特に、自分の選択に迷いが残ったままだと、前に進んでいるのにどこか不安がつきまとう。本書を読んでまず感じたのは、その迷いの正体が“情報の不足”というより、“想像しきれていないこと”に近いという視点でした。 著者は、標高八千メートルという極限で生きるために、成功だけでなく失敗や弱さまで全部テーブルに広げて考えると言います。経験を積み重ねるのではなく、並べて眺め直す。その上で、うまくいかなかった場合まで想像しておく。こういう姿勢は、仕事の計画やキャリアの選択でもそのまま効きます。行くか戻るかを自分の意思で決めたら、そこに迷いを残さないという考え方にも、救われるような感覚がありました。 もう一つ印象的だったのは、「弱い人に合わせると全体が弱くなる」という言葉です。山の話ではあるのですが、チームのスピードや質に悩む社会人なら、少なからず思い当たるところがあるはず。強い人が道をつくり、その後を仲間が通れるようにする。仕事でも企画でも、この順番が逆だと全員が疲れてしまうんですよね。 それから、登山にはルールも審判もないからこそ、自分で基準をつくる必要があるという話も刺さりました。他者から管理されると危険察知の感覚が鈍ってしまう、という指摘も含めて、自分の判断力をどこまで信じるかを考え直すきっかけになります。 自分の選択に責任を持ちたい人、あるいは“想像する力”が足りていないかもしれないと感じている人に、とても静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

歩いて宇宙に近い場所へ―― 極限に挑むプロ登山家、初の著作! 二度も死にかけた男が、それでも挑戦を続けられるのは何故か? 超高所で生死を分ける「想像」の力とは? 地球上に存在する8000m峰全14座に登頂し、日本人初の“14サミッター”となった著者が、病弱だった少年時代からの歩みを辿りながら、難局を乗り越えるための哲学を明かす。読むだけで息が苦しくなるような迫真のドキュメント!
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