
勉強がしたくてたまらなくなる本
廣政愁一
この本について
勉強しなきゃと思ってるのに、帰宅した瞬間に気が抜けてそのまま時間だけが過ぎていく。机の前に座れない理由が自分でもよく分からない。やる気がないのか、続ける力が足りないのか…そんなモヤモヤを抱えたまま、気づけば一日が終わること、僕もよくあります。 この本が面白いのは、「やる気」みたいな曖昧なものを無理に作ろうとせず、まずは自分の弱さを前提にしてくれるところです。愚図は一生直らない。でも仕掛けがあれば動ける。そう言い切られると、逆に肩の力が抜けます。例えば、帰ったら制服のまま30秒だけ鉛筆を持つ、という小さすぎる行動。これならできるし、実際そのまま続いてしまうこともある。自分の“入り方”を変えるだけで勉強時間が勝手に伸びる感覚は、読んでいてかなりリアルでした。 もう一つ刺さったのは、「足し算ではなく捨てるところから始める」という話です。勉強しようとすると、参考書を買い足したり新しい習慣を増やしたくなるけれど、生活のキャパは決まっている。物を減らすと集中力が戻ってくる、筆箱や机の状態がそのまま思考の散らかり具合とつながっている、という視点は、勉強以前の土台を整える感覚に近いです。 勉強が嫌いなわけじゃないのに動けない人、そして「自分は愚図だな」とうっすら自覚している人ほど、この本の仕掛けは効きやすいと思います。やる気をひねり出すのではなく、動ける環境と入り口をつくる。そんな現実的なやり方を探している人にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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