
社員が成長するシンプルな給与制度のつくり方―――社員10人を超えた社長は必読
大槻幸雄
あさ出版 / 201801
この本について
賃金制度って、ふだんは「いつか整えないと」と思いながら、後回しになりやすいところですよね。社員からなんとなく不満や不安の気配を感じつつ、とはいえ何から手をつければいいか分からない。上げすぎれば人件費が重くなるし、抑えすぎれば優秀な人が離れていく。経営側も現場も、どこかモヤモヤしたまま働いている――そんな状況、意外とよくあります。 この本が効くのは、抽象論ではなく、実務で迷いやすいポイントをひとつずつ「見える化」してくれるところです。たとえば、全社員の賃金を年齢×所定内賃金でプロットして問題点を掘り出す方法や、年齢や勤続といった属人的要素に引きずられないための考え方。さらに、一般職の“基準モデル”を設定して、会社としてどの水準を目指すのかを具体的に決めるプロセスは、読んでいてそのまま自社に持ち込めそうでした。評価や昇給のルールも「分かりやすく」「使いやすく」「長持ちする」が軸になっていて、背伸びせずに運用できる仕組みづくりに現実味があります。 結局のところ、社員が納得できる制度があるかどうかは、仕事への集中度や成長スピードに直結します。誰かを特別扱いせず、かといって全部を均してしまうわけでもない。そのちょうどいいバランスを探したい人には、かなり刺さると思います。 特に「社員10〜50人あたりで制度が限界を迎えている気がする」という経営者や人事の方に、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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