
日本人の給料はなぜこんなに安いのか ~生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学~ (SB新書)
坂口 孝則
SBクリエイティブ / 201912
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この本について
仕事の評価まわりで、「なんであの人と自分の給料がほぼ同じなんだろう…」みたいな、説明しづらいモヤモヤってありませんか。努力や成果で差がつく感じが薄いのに、会社は当たり前のような顔をしている。自分の実力が正しく測られている気がしない。あの違和感の正体を、数字と仕組みから淡々と説明してくれるのがこの本でした。 特に刺さったのは、「評価が期末に一日こもって決まる」という指摘です。自分の成長や成果というより、社内の順番や空気で給料が決まるなら、そりゃ横並びにもなるよな…と妙に納得しました。また、年金の「未納率が半分」というよく見る報道が、実は数字の切り取りでしかないと知ったときは、情報の受け取り方そのものを見直すきっかけにもなりました。給料も年金も、情緒ではなく構造を見ないと判断を誤るんだなと実感します。 もう一つ面白かったのは、価格も給料も「上げにくい文化」によって硬直化しているという話です。企業が給料を月ごとに柔軟に動かせないから、結局どこかで全体が低く抑えられる。納得はできないけれど、仕組みとしてそうなら、自分はどこで調整するかを考えるしかないな…と腹が決まりました。家電の電気代まで含めて「出口から考える」姿勢も、この本の一貫した視点です。 制度や仕組みの裏側を知ったうえで、自分の働き方やお金の判断をアップデートしたい人に刺さると思います。
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