ヨムナビ
神々の山嶺(上) (集英社文庫)

神々の山嶺(上) (集英社文庫)

夢枕獏

集英社 / 2006-10-18

累計読者数7
平均ハイライト数 24.9件/人
推定読了時間 約6時間34分
star総合評価 65/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

仕事でも日常でも、目の前のことに気持ちがついてこなくて、少し遅れて自分が置き去りになる瞬間ってありますよね。決めきれないまま状況に押し出されたり、昔の選択がふと胸をつかんだりする。強くいたいのに、強くなりきれないまま進むしかない感じ。自分もずっと、そのモヤモヤを抱えています。 『神々の山嶺』を読んで刺さったのは、ただ「エベレストの物語」ではなく、人が何かを選び続ける時の弱さや逡巡まで描き切っているところでした。たとえば、死にたくないと願うだけでは力にならず、願いを結晶させていく過程が必要だという描写や、自分から逃げられない主人公の独白は、山の話なのに妙に仕事や人生の場面に重なるんです。完全に準備が整う瞬間なんて来ないまま、それでも次へ進むしかないという感覚も、妙にリアルでした。 そして、この本のすごいところは、登山家たちが抱える「説明できない衝動」をそのまま置いているところです。合理的に語れない行動や、誰にも見えないこだわりがあっても、それでいいのだと静かに認めてくれるような読後感があります。圧倒的な自然描写の中で、人が何を拠り所に進むのかが浮かび上がってくるんですよね。 自分のペースでしか動けない人、焦りよりも「確かめたい気持ち」に正直でいたい人には、とても沁みると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

夢枕獏の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【ページ数が多いビッグボリューム版!】エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。深町誠は、その行方を追う途中、ネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に会う。彼がネパールに滞在する理由とは!? そして、彼の正体とは…!? 巻末に、夢枕 獏[『神々の山嶺』漫画版によせて]+谷口ジロー[もうひとつの山嶺]収録
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要