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家康、江戸を建てる

家康、江戸を建てる

門井慶喜

KADOKAWA / 20230922

累計読者数22
平均ハイライト数 10.8件/人
推定読了時間 約9時間46分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%

この本について

仕事で大きな判断を任されたとき、自信と臆病さのあいだで揺れることがよくあります。背伸びしたい気持ちと、失敗が怖い気持ちが同居して、前に出るべきか迷うあの感じです。最近、そんなモヤモヤを抱えたまま読んだのが「家康、江戸を建てる」でした。 この本が効いたのは、勇ましい成功談ではなく、むしろ野心と臆病さを同時に抱えた人々が、目の前の仕事にどう向き合ったかが淡々と描かれていたからです。例えば、「すっぱり言いきる」という庄三郎の姿勢は、言葉の使い方ひとつでも仕事の責任を引き受ける覚悟がにじむし、臆病を装うことで政治に集中した伊奈の選択には、勇気のかたちが一通りではないと教えられました。また、家康の「へりくだる人間は仕事もへりくだる」という言葉は、自信そのものより、自信を引き受ける態度のほうが仕事を前に進めると気づかせてくれます。 さらには、利根川の付け替えや江戸の造成など、今の東京につながる大事業が、個々の技術や性格が食い違う人々の中で少しずつ形になっていく描写が、妙に現実的です。プロジェクトの規模は全然違うのに、自分の職場とどこか似て見えるのが不思議でした。 自信と臆病のあいだで揺れている人、そして「自分の名前で仕事をしたい」とどこかで思っている人に静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。

目次

第一章 文化で勝つ 第二章 金 閣 第三章 着 工 第四章 住み慣らし 第五章 雁のうらみ 第六章 血の海 第七章 東求堂 第八章 同仁斎 第九章 銀閣の人 解説 本郷和人
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