
医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者
大竹 文雄 and 平井 啓
東洋経済新報社 / 2018-07-27
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推定読了時間 約4時間42分
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この本について
治療や健康のことを決めるとき、「ちゃんと説明されているのに、なんとなく不安が消えない」とか「本当はこうしたいのに、決めきれないまま時間だけが過ぎる」という感覚、けっこうありますよね。自分でも理由がよく分からないまま判断が揺れるとき、医療って急に遠い世界に見えてきます。 この本は、その“揺れ”を性格や気合いの問題にせず、行動経済学の観点から丁寧にほどいてくれます。たとえば、0.01%の副作用リスクを実際より大きく感じてしまうのは、人間が確率を歪めて受け取る性質があるからだとか、治療を「始める」のと「やめる」のとで、同じ行為でもまったく違う決断に感じてしまう理由とか。読みながら「自分が弱いんじゃなくて、こういうふうに脳が働くのか」と視点が切り替わっていきます。 医師側のバイアスにも触れていて、説明が多いほど正しい判断ができるわけではない、むしろ情報の渡し方そのものが判断に影響するといった話は、患者としても仕事人としても刺さりました。結局のところ、意思決定の土台そのものをどう整えるかが重要なんですよね。 医療の場面だけでなく、「大事な選択ほど先延ばしにしてしまう」「リスクの数字を見ると必要以上に怖くなる」という人には、かなり実用的に響くと思います。読んだあと、自分の判断を少しだけ信じやすくなる本です。
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出版社による紹介
医療現場での「決められない」「先延ばし」はなぜ起こってしまうのか? 行動経済学を用いて理論的背景とその解決策を示す。
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