
ヤバい行動経済学
橋本之克
日本文芸社 / 2017-07-10
この本について
最近、判断に迷う場面で「なんで自分はこういう決め方をしてしまうんだろう」と思うことが増えていました。ニュースを見るたびに不安が膨らんだり、買った映画チケットが外れだったときに「せっかくだし最後まで…」と時間を手放せなかったり。頭では合理的に判断したいのに、気づけば変な力が働いている。そんなモヤモヤに心当たりがある人には、この本はけっこう刺さると思います。 読んでみて感じたのは、自分の判断の癖が「性格」ではなく「仕組み」として説明されることで、妙に納得できるということです。たとえば、よく聞くニュースほどリスクを大きく感じてしまうことも、計画を楽観視して痛い目を見るのも、終わりの印象だけで全体を評価してしまうのも、すべてに名前がついていて、しかも誰しもがやっている。だからこそ、自分を責める話ではなく、「どう扱えばいいか」を冷静に考えられるようになります。 特に仕事では、確証バイアスのせいで自分に都合のいい情報だけ集めていたり、現状維持バイアスで新しい方法に踏み出せなかったり、気づけば判断の幅が狭くなっていることがあります。この本は、そうしたバイアスを劇的に消してくれる魔法ではないですが、「そういえば今、損したくない気持ちが判断を歪めてないか?」と立ち止まるきっかけをくれる、現実的なツールに近いです。 選択肢が増えすぎて動けなくなる人や、日々の判断に小さな違和感を抱えている人に特に向いています。自分の行動のクセを客観視したいときに、手元に置いておくとちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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