
9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる「得する人・損する人」
橋本之克
秀和システム / 2021-09
この本について
買い物って、気づくと「なんでこれ買ったんだっけ…」みたいなことが起きませんか。値段に釣られたり、レビューを流し読みして安心したり、調べすぎて逆に判断が鈍ったり。自分では冷静に選んでいるつもりなのに、あとから振り返ると、なんとなく流されていた気がする。僕も同じで、必要だと思って買ったはずのものが、家のどこかで眠っていることがよくあります。 この本が効いてくるのは、そういう「なんとなく買ってしまう背景」にある、行動のクセをはっきり言語化してくれるところです。例えば、ポイントを貯めること自体が目的になっていないかとか、情報を集めすぎて判断が麻痺していないかとか。おとり効果やハロー効果みたいな心理の動きを知ると、店側がどんな意図で仕掛けているのかが見えてきて、ちょっと距離を置いて考えられるようになります。そして何より、「人は完璧な買い物なんてできない」という前提に立てるので、迷ったときの罪悪感みたいなものが薄れるのもありがたいところです。 僕自身は、この本を読んでから、買う前に「買った後どう使うか」を一度だけ確認するようになりました。深い意味はなくて、ただ衝動に乗っかろうとしている瞬間が分かるようになったからです。調べすぎて時間が溶けるのも防げるようになりました。「ここで区切ろう」と判断する基準が持てるだけで、日々の小さな選択がかなり楽になります。 衝動買いや情報の波に流されがちな人、あるいは自分の意思と買い物の関係を少し整理したい人には、特にしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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