
そのお金のムダづかい、やめられます
菅原道仁
文響社 / 2016-06-29
この本について
買い物のあとに「なんでこれ買ったんだっけ…」と冷静になって後悔すること、けっこうありますよね。しかも思い返してみると、ちゃんと考えたつもりだったのに、実際は気分とか勢いとか、SNSで見かけた誰かの影響で動いていただけだったりします。自分で決めたと思っていた判断が、よくよく見たら脳のクセに振り回されていた…と気づくと、ちょっと悔しいし、なんとなく自信もなくなります。 『そのお金のムダづかい、やめられます』は、この「よくわからない後悔」の正体を、脳の仕組みと実生活レベルの工夫で説明してくれる本でした。たとえば、脳がとにかく省エネで生きようとするせいで、私たちは考えたつもりでも考えていなかったり、後から記憶を都合よく書き換えてしまったりする。でも、そのクセを前提にして買い物前に「どんな場面で使うのか」を具体的に描いたり、値札をパーセントではなく円に置き換えて判断したりすると、無駄な判断が減っていく。さらに、SNSで誰かが頭に浮かんだ瞬間に「これは自分の欲なのか?」と一度立ち止まるだけで、散財の流れを断ち切れることもある。どれも大げさな話ではなく、今日からそのまま試せるものばかりでした。 お金の話ではあるんですが、実際に向き合うのは「自分のクセに気づくこと」なんですよね。気づかないまま走っていると、欲望だけがどんどん増えて、時間もお金も失ってしまう。逆に、自分の判断がどこでズレやすいのかを知れると、買わない選択が苦痛じゃなくなるし、本当に欲しいものがはっきりしてきます。 衝動買いを責められたいわけじゃなく、「なんでいつもこうなるんだろう」を静かに整えたい人に、ちょうどいい一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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