
Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル
ジェイソン・ドーシー アンド デニス・ヴィラ and 門脇 弘典
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2021-10-06
この本について
Z世代とどう向き合えばいいのか…という話題って、仕事でも日常でもよく出てくるのに、実際のところ「結局どうすればいいんだろう」と迷ったまま終わることが多い気がします。自分も、ミレニアル世代まで通じていたやり方が急に手応えを失っていく場面が増えて、原因がわからないままもやもやしていました。 この本が助かったのは、「Z世代だからこう」という単純化ではなく、世代を“スナップ写真では捉えきれない動く存在”として扱っているところでした。コロナ禍や地理的背景、そのときの年齢といった条件で反応が変わる前提に立つと、こちらの構え方もずいぶん変わります。例えば、広告だけでは動かないのは「冷めているから」ではなく、情報に囲まれて育った結果としての自然な反応だと理解できる。だからこそ対話やフィードバックの質を上げる必要があるし、パーソナライズされたつながりが必須になる、という説明が腑に落ちました。 もうひとつ大きかったのは、Z世代が求めている「企業とのつながり方」が、これまでの世代と根本的に違うことを実例で示してくれる点です。社会正義や多様性への姿勢を重視する理由、デジタルでの友人関係がどれほど“生活の中心”なのかなど、感覚的に掴みにくい部分が具体的に見えてきます。それがわかると、採用でも顧客接点でも、どこを見直すべきかの解像度が上がる感じがあります。 Z世代と関わる仕事が増えてきたけれど、なんとなく距離をつかみきれない…そんな人にはけっこう刺さる本だと思います。
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