
経営者・従業員・株主がみなで豊かになる 三位一体の経営
中神 康議
この本について
仕事の方針を決めるとき、「みんなで考えているのに、結局どこにも踏み出せないな…」とか、「堅実って言ってるけど、これってただ“怖いだけ”なのでは?」みたいなモヤモヤが、僕自身ずっと抜けませんでした。常識的に正しく見える判断ほど、なぜか会社を前に進めてくれない。そんなときに、この本の抜粋と出会って視点が少し変わりました。 特に刺さったのは、「障壁を築くほどの仮説は、常識では理解されない」という指摘です。誰もついてこないくらい非常識な投資や構造づくりだからこそ、長く利回りが続く障壁になるという話は、日々“無難な判断”に寄りがちな僕の背筋を伸ばしてくれました。加えて、事業の収益構造を“共有コストと固有コストのどちらが大きいか”という超シンプルな軸で見る視点は、複雑な戦略論よりずっと腹落ちします。さらに、資本コストの細かい計算よりも、資本生産性というアウトプットに集中すべきという主張も、忙しい現場の感覚にすっと馴染みました。 結局この本は、派手な経営論というより、「非常識なレベルまで踏み切れないのはなぜか」「そもそも利益の源泉って何なのか」を落ち着いて考えさせてくれる一冊です。常識的な努力で成長しない理由が気になっている人に、静かですがよく効くと思います。
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