
誰も教えてくれない脳と医療の話 改訂電子版
名月 論
累計読者数3
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約5時間46分
star総合評価 51/100
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この本について
医療のニュースを見ていて、どこまでが現場のリアルで、どこからが過剰な演出なのか分からなくなる時があります。開業医は儲けすぎだとか、救急の受け入れ拒否が横行しているとか、脳死判定がどうだとか。情報は多いのに、自分が何を信じればいいのかはずっと曖昧なまま。そんなモヤモヤを放置したまま日常に戻る…自分もずっとそうでした。 この本は、その曖昧さに一度ちゃんと向き合わせてくれる一冊です。たとえば「開業した瞬間に医者は半分経営者になる」という話は、医療の理想と現実のギャップを静かに突いてきますし、救急搬送が平均50回も問い合わせてやっと決まる、という現場の負荷は数字以上に重いものとして迫ってきます。脳の脆さや治療の分岐点も、医学的な説明だけでなく、そこで働く人の迷いごと引き受けるように語られていて、知識としてよりも感覚として残るところが多いです。 読んでいると、医療者を単純化して語ってしまいがちな自分の視点が少しずつほぐれていきます。「システムで起きた事故を個人に押しつける風潮」の話は、自分の職場にも似た構図があると気づかされましたし、絶望的な手術を前にして医師が揺れる場面は、誰かの仕事の裏にある重さを勝手に軽く見積もっていたことに気づかせてくれます。 医療に詳しくなくても、社会の仕組みや仕事の現実に興味がある人には深く刺さる本だと思います。自分の判断軸を少し整えたい時に、静かに効いてくるタイプの一冊です。
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出版社による紹介
風邪、脳卒中、脳の手術、医療制度...脳と医療の知識が楽しく身につく医療エッセイ
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