
血液の闇
船瀬 俊介 and 内海 聡
三五館シンシャ / 2023-01-01
この本について
医療って、普段は「専門家に任せるしかないよな…」と思いながらも、どこかで小さな不安が残ったままになることがあります。説明を聞いても、その治療が本当に自分に合っているのか、判断しきれない感じ。僕自身も、病院に行くたびに同じモヤモヤを抱えていました。 『血液の闇』は、そんなモヤモヤに正面から切り込んでくる一冊でした。輸血という、ほとんどの人が「命を救うもの」と疑わずに受け止めている医療行為に対して、ここまで別角度の視点をぶつけてくる本は珍しいです。もちろん本の主張をそのまま信じ込む必要はありません。でも、医療の仕組みやリスクの捉え方を“自分の頭で考える”きっかけにはなります。たとえば、患者ごとの体質差をどう扱うのかとか、医療側と患者側の情報格差をどう埋めるかといった、日常の診察でも気づきづらい点が浮き彫りになります。 読んでいて特に響いたのは、「治療のリスクをどこまで知れているのか」という問いを突きつけてくるところでした。輸血に限らず、同意書にサインする場面で、僕らはどれだけ理解できているのか。本書は、そこで立ち止まるための材料をくれます。医療を否定するというより、医療と自分の距離感をいったん見直す、そんな読み方がちょうどいいと思います。 医療の世界を“別の角度から見てみたい人”には刺さるはずです。読後には、病院との付き合い方に少しだけ主体性が戻ってくるような感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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