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屍人荘の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ (創元推理文庫)

屍人荘の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ (創元推理文庫)

今村 昌弘

累計読者数9
平均ハイライト数 9件/人
star総合評価 54/100
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この本について

日常で「自分が何を優先すべきか」わからなくなる時ってありませんか。仕事でも人間関係でも、頭では整理したいのに状況が混線して、気づけば不安の方が先に立ってしまう。今回の抜粋を見ていて、そういう“混乱の中で判断しなきゃいけない瞬間”に強く反応している読者が多いんだろうなと思いました。 『屍人荘の殺人』はホラー寄りのミステリとして有名ですが、意外と心に残るのは「極限状態の中で、人はどうやって考え続けるのか」という部分です。鍵の管理や密室の矛盾、誰がどこにいて何を見たのか。読者が保存していた箇所は、どれも“状況を把握しようとするものの、どうにも噛み合わない”場面ばかりで、この噛み合わなさに共感した人が多いのではと感じました。自分が判断を誤るかもしれない恐怖、でも立ち止まれない。そういう経験、案外ふだんの生活でもあるんですよね。 この本が効いてくるのは、まず「情報が揃わない状況でも、目の前の事実から一つひとつ考える」あの積み重ねの描写。それから「事件を解決する義務なんてない」というセリフにあるような、焦りの中で“自分が本当にやりたい判断”に戻る感覚。そして、ワトソン役である語り手の揺れ方が、思っている以上に現実的で、他人の正しさをなぞれない自分に優しくしてくれます。 こんな人に刺さると思います。混乱した状況でも、自分の頭でちゃんと考えたいと思っている人。読後に残るのは、恐怖よりも“観察し続けよう”という小さな踏ん張りでした。

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