
デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき
ヴィリ・レードンヴィルタ and 濱浦奈緒子
この本について
仕事でも生活でも、気づくと「プラットフォームに振り回されている気がするな…」と感じる瞬間があると思います。選んでいるつもりなのに、実際は選択肢ごと囲い込まれていたり、規則や振る舞いまで企業に決められていたり。その違和感って、言語化しづらいまま積み重なっていくんですよね。 この本は、そのモヤモヤを外から殴るのではなく、「なぜそう感じるのか」をゆっくり分解してくれます。例えば、レビュー制度が公平さを担保するはずなのに、実際には互恵主義が働いて評価が歪むとか、プラットフォームが自由市場を名乗りながら、気づけば国家のようなルールを敷いているとか。自分が日常で触れている現象の裏側に、こんな構造があったのかと腑に落ちる場面が多かったです。ミスが起きる理由や、なぜ権力が偏りやすいのかが見えてくると、プラットフォームとの距離感も自然と変わります。 特に、ネットが「自由な無政府状態」を生み出すはずだったのに、結局は投票できない“もう一つの政府”になっている、という視点は、自分が抱えていた小さな不安の正体に近かった気がします。単に批判するのではなく、どうしてそうなったのかを、歴史や制度の具体例と一緒に示してくれるので、現実的な理解が積み上がります。 プラットフォームに依存しすぎている気がする人、あるいは「今のネットの空気の正体」を自分の言葉でつかみたい人にはかなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)
ヤニス・バルファキス, 斎藤幸平, and 関美和

アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと
尾原 和啓

ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
木澤佐登志

グーグルが消える日
ジョージ・ギルダー、武田 玲子

監視資本主義―人類の未来を賭けた闘い
ショシャナ・ズボフ and 野中 香方子
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要