
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
木澤佐登志
イースト・プレス / 2019-01-20
この本について
最近、自分の情報の見え方や、タイムラインの空気にどこか「操られている感じ」がして落ち着かないことが多いです。何が正しいのか、どこまでが自分の意思なのかも曖昧で、ただモヤモヤだけが残る。そんなときにこの本を読むと、いま私たちが立っている足場そのものがどう揺らいでいるのかが、少し俯瞰できるようになります。 刺さった読者の抜粋を見る限り、多くの人が気にしているのは「ネット空間がどんな力学で社会を変えているのか」という点だと思います。たとえば、フィルターバブルによる自己像の固定化や、ネット中立性の崩壊が生む非対称性。あるいは、暗号化や分散型ネットワークの思想が、単なる技術ではなく“出口”への欲望とつながっているという視点。こういう部分は、普段ニュースを追うだけでは見えづらい構造を言語化してくれます。 読んでいて感じたのは、この本は「ダークウェブって危険だよね」という話ではなく、私たちが日常的に触っているネットの裏面を、思想史と技術史の両側から丁寧に照らす本だということです。善悪で裁くより前に、なぜこんな現実が生まれたのかを理解したい人に向いています。 こんな人に刺さると思います。ネット社会の変な歪みを肌で感じながら、「でも、これをどう捉えればいいのか…」とずっと引っかかっているタイプの方。私自身もその一人でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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