
マインドハッキング―あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア―
クリストファー・ワイリー and 牧野洋
累計読者数8
平均ハイライト数 30.3件/人
star総合評価 69/100
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この本について
自分の行動や気分が、どこまで自分の意思で決まっていて、どこまで環境に操作されているのか。SNSに触れる時間が長いほど、この境界が曖昧になっていく感じがします。流れてくる空気に巻き込まれたまま、なんとなく怒ったり、なんとなく不安になったり。そんなとき「これ、本当に自分の感情か?」と立ち止まりたくなる瞬間があるんですよね。 この本は、その感覚に名前を与えてくれる一冊でした。特に刺さったのは、文化や行動が「ただのトレンド」ではなく、政治や権力と結びついた“誘導の結果”として形づくられる場面があるという指摘。そして、SNSが抱える非対称性──私たちは丸裸なのに、向こうが何をしているかはほとんど分からないという現実。また、怒りや不快感がアルゴリズムに利用されやすい仕組みを知ると、自分の反応を一歩引いて眺める癖がつきました。 読んでいて思ったのは、陰謀を暴く本というより、日々の「なんか疲れる」の背景を説明してくれる本だということです。完全に防御するのは無理でも、過激化のサイクルに巻き込まれにくくなる。行動の“重さ”を取り戻す小さな手がかりが増える。そんな読み心地でした。 こんな人に刺さると思います。 「SNSに振り回されてる感覚はあるけど、何に振り回されてるのか言語化できていない人」。
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