
認知戦 悪意のSNS戦略 (文春新書)
イタイ・ヨナト and 奥山 真司
文藝春秋 / 2025-08-20
この本について
最近、SNSで流れてくる情報が本当に信用していいものなのか、なんとなく不安になることが増えました。自分では冷静なつもりでも、気づいたら誰かの強い主張に引っ張られていたり、国際情勢のニュースを前に「結局何が本当なんだろう…」と立ち止まってしまうことがあります。僕自身、そのモヤモヤがずっと抜けずにいました。 この本は、そういう日常の揺らぎに対して、“外側からどう仕掛けられているか”という視点を具体的に教えてくれます。たとえば、感情に訴える情報ほど人間は判断を誤りやすいという指摘や、偽物のコンテンツだけでなく「広げ方」そのものが操作されているという説明は、SNSを見ているとよく感じる違和感とつながりました。また、中国やロシアなど特定の国を断定的に悪と描くのではなく、各国がどういう意図で影響力工作を行うのかを実例で示してくれるので、恐怖で煽るのではなく状況を整理したうえで考えられるようになります。 読み終わったあと、「自分のタイムラインも攻撃対象になる可能性がある」という現実を変に恐れるのではなく、まずは事実を知るところからだよな、と落ち着いて向き合えるようになりました。特に、攻撃者が同じ手法を繰り返すからこそ“指紋”が見えるという話は、日々情報に触れるときの姿勢を少し変えてくれました。 こんな人に刺さると思います。SNSの空気に流されがちだと感じつつも、何から手を付けていいかわからない人。僕と同じように、情報の波に疲れた経験があるなら、一度手に取ってみてもいいかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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