
「いいね!」戦争 兵器化するソーシャルメディア
P・W・シンガー、エマーソン・T・ブルッキング、小林 由香利
NHK出版 / 2019-06-20
この本について
日々SNSを触っていると、どこまでが現実で、どこからが操作なのか分からなくなる瞬間がありませんか。誰かの強い意見に流されたり、妙に不安になる投稿に振り回されたりして、「自分の判断って大丈夫なんだろうか」と立ち止まることがあると思います。僕自身もそこがずっとモヤモヤしていて、この本を読んでやっと輪郭がつかめました。 『「いいね!」戦争』が効くのは、SNSが単なるコミュニケーションの場ではなく、国家や組織にとって“戦場”になっている現実を、具体的なエピソードで示してくれるところです。たとえば、トランプのアカウント運営がいつから「本人の声」に切り替わったのか。その変化が政治をどう動かしたのか。あるいは、IDFとハマスのやりとりが、いいねやリツイートの数で戦略まで左右されていたこと。こういう事実に触れると、自分が見ているタイムラインの“背景”がまったく違ったものに見えてきます。 さらに、ニューラルネットワークの悪用や、ISISが映像を「目に見えない爆撃」として使った話など、距離のある出来事に見えて、じつは僕らのスマホの画面と地続きなんだと気づかされます。SNS上の大きな空気に飲まれそうになったとき、「これは誰が、何のために流しているのか」と一歩引いて考える癖がつくのは、この本の大きな効用だと思います。 情報の波に疲れてしまう人、SNSで心がざわつく理由を自分の言葉で説明できるようになりたい人には、かなり刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの89%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




