
ソ連が満洲に侵攻した夏
半藤一利
文藝春秋 / 2002-08-10
累計読者数7
平均ハイライト数 25.7件/人
推定読了時間 約4時間29分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
ときどき、自分の判断が現実からズレている気がすることがあります。見たくない情報を無意識に避けていたり、都合のいい前提にしがみついていたり。頭では分かっていても、状況が厳しくなるほど視野は狭くなるんですよね。 そんなときに『ソ連が満洲に侵攻した夏』を読むと、歴史の話なのに、自分の判断の甘さまで直視させられます。 この本が効いてくるのは、まず「人は追い込まれると、根拠のない確信にすがる」という描写です。ソ連は来ない、侵攻はない、と願望を事実だと思い込んでいく日本側の空気には、現代でも思い当たる瞬間がありました。組織でも個人でも、苦しいときほど“あり得るリスク”を封印しがちなんですよね。 もう一つは、上層部が戦訓を学ばず、自信だけが肥大化していく様子です。実力より大きな責任を抱えた瞬間に、人も組織も判断が歪む。その過程が具体的に描かれるので、「なぜそうなったのか」が腑に落ちます。単純な断罪ではなく、迷い方そのものが見えるのがありがたいところでした。 歴史の大事件を扱っているのに、人間の弱さや思い込みの構造がリアルに感じられる本です。 自分の思考のクセを冷静に見直したい人には、とても刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
日露戦争の復讐と版図拡大に野望をいだくスターリン、原爆を投下し戦後攻略を早くも画策する米英、日ソ中立条約を頼りきってソ満国境の危機に無策の日本軍首脳——三様の権謀が渦巻くなか、突如ソ連軍戦車が八月の曠野に殺到した。百万邦人が見棄てられた昭和史の悲劇を、『日本のいちばん長い日』で終戦の日のドラマを描き、『ノモンハンの夏』で帝国陸軍首脳の無責任を鋭く衝いた著者が、痛烈に描き切った力作。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要









