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幕末史(新潮文庫)

幕末史(新潮文庫)

半藤一利

累計読者数9
平均ハイライト数 25件/人
推定読了時間 約9時間48分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

仕事でも日常でも、人間関係や組織の動きに振り回されて「なんでこんなに話がこじれるんだろう」と思うことがよくあります。立場や思惑が入り乱れると、誰が悪いという話では片付かず、気づいたら場そのものが動かせなくなっている。そんな感覚に心当たりがある人には、『幕末史』の読み心地がけっこう刺さります。 この本は、英雄の物語ではなく、当時の政治家たちが抱えていた“どうにもならなさ”に光を当てています。抜粋にもあるように、慶喜が攘夷派に囲まれて延々と頭を下げ続ける場面や、朝廷の内部で権限のない公家たちが突如強硬になっていく流れなど、今読むと「組織あるある」すぎてドキッとします。黒船を前に幕閣が右往左往する描写も、外部環境の圧に追われて正常な判断が難しくなる状況そのままです。歴史の話なのに、妙に現場感があるんですよね。 半藤さんの語り口は淡々としているのに、熱狂が判断を狂わせていく構造や、たった数年の遅れが国を大きく変えてしまうタイミングの問題など、現代にもそのまま当てはまる視点が多いです。物事がうまくいかない時、「誰が無能だったか」の話にしたくなるけれど、実際は状況がそうさせていたという面も大きい。そう思えるだけで、自分の今の選択の見方が少し落ち着きます。 歴史を“遠いドラマ”ではなく、“人間の判断が重なった結果”として読みたい人に向いています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた二十五年間―。その大混乱の時代の流れを、平易かつ刺激的に説いてゆく。はたして、明治は「維新」だったのか。幕末の志士たちは、何を目指していたのか。独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を活き活きと描いた書。
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