
応仁の乱
菊池 寛
累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
推定読了時間 約6時間2分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事でも人間関係でも、そもそも何のために今やっているのか分からなくなる時があります。がんばってはいるのに、全体像がつかめず、ただ流されているだけのようなあの感じです。そんなモヤモヤに触れたとき、菊池寛の「応仁の乱」を読むと、妙に腹落ちするところがあります。抜粋にもあるように、当時の兵たちでさえ「何のための戦か分からない」まま十一年も京都で戦っていたわけで、その空虚さや疲弊がとても生々しく描かれています。 面白いのは、歴史的大事件として語られがちな応仁の乱が、実際は公卿が蚊帳をまとって出てくるほどの日常崩壊の積み重ねだったり、将軍が煙の中で酒宴を続けていたりと、拍子抜けするほど人間的な混乱だったという点です。遠心力でバラバラになっていく足利幕府の姿を見ると、組織がゆっくり壊れていくときの空気感が、現代の職場とも不思議と重なって見えてきます。 そして、武士が機能しなくなり、足軽のような“現場の動きやすい人たち”が主役になっていく流れは、時代が変わる時に何が力を持つのかを考えるヒントにもなります。これもまた、すぐ役立つ知識というより、自分の置かれた状況を少し引いた視点で眺められるようになる読み味です。 歴史の大事件を「人の弱さや迷い」を通して見たい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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出版社による紹介
室町幕府はなぜ自壊したのか―室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか―。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。
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