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孟嘗君 全5冊合本版 (講談社文庫)

孟嘗君 全5冊合本版 (講談社文庫)

宮城谷昌光

講談社

累計読者数4
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約21時間8分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 75%

この本について

日々の判断で迷ったり、人との距離感に引っかかったり、気づくと自分の視野がすごく狭くなっている瞬間ってあります。目の前のことに追われていると、長めのスパンで物事を見る余裕がなくなるんですよね。僕も同じで、そんなときは歴史ものを読むと、ちょっと呼吸が深くなることがあります。 『孟嘗君』には、戦国時代という混沌の中で、人がどう考え、どう動き、どう折り合いをつけていたのかが淡々と描かれています。紙すらない世界で、人は木片に文字を刻み、遠い希望を星になぞらえて語り、平等への願いと特別でありたい欲のあいだで揺れ続けていた。何千年も前なのに、いまの自分の悩みと地続きだと気づく瞬間があるんです。読んでいるうちに「いま自分が抱えているモヤモヤも、人間がずっと向き合ってきた種類のものなんだ」と少しだけ視点が引き上がるような感覚があります。 特に、希望の話や「人は均しくない」という言葉は、自分の未熟さを責めすぎてしまうときの支えになると思います。完璧さを前提にせず、揺れながら進むしかない人間像が、歴史の中から静かに立ち上がってくる。戦の描写も派手さより理と流れの読み方が中心で、日常の選択のヒントになる部分が多いです。 肩に力が入りやすい人、視野が狭まっていると感じる人に刺さる作品だと思います。文庫ですが、腰を落ち着けて読むとじわじわ効いてくるタイプの一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾・青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母・青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文こと孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。宮城谷昌光の大作『孟嘗君』全5冊を、ひとつにまとめてお届けします。
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