
陰謀の日本中世史 (角川新書)
呉座 勇一
KADOKAWA / 2018-03-09
累計読者数8
平均ハイライト数 8.6件/人
推定読了時間 約3時間58分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
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この本について
歴史の本を読んでいると、「結局、裏で誰かが全部動かしていたんじゃないか」と考えたくなる瞬間がけっこうあります。仕事でも、人間関係でも、複雑な状況にぶつかるとつい“黒幕”を探したくなるあの感じに、少し似ています。でも実際には、勝者が最初から全てを読んで動いていたなんてことはほとんどなくて、むしろ偶然や誤算の積み重ねで歴史が進んでいく。本書を読むと、その当たり前のようで忘れがちな視点がじわっと戻ってきます。 たとえば、明智光秀の謀反に「背後の巨大勢力」を見たくなる心理に対して、著者は淡々と条件を積み上げながら、そもそも光秀の軍事力では政権維持が不可能だった現実を示していきます。信長を“完璧な天才”として扱う黒幕論への距離感も、新鮮というより、肩の力が抜ける感じに近いです。また、研究者が「加害者と被害者の立場が逆かもしれない」といった視点をどう使うのか、その手つきがわかることで、自分が普段どんな思い込みに乗っているかにも気づかされます。情報に強い人ほど、初めて知る話に飛びつきやすいという指摘も、日常の判断にそのまま刺さります。 史実の“真相”を断言する本ではなく、思い込みのほうを解きほぐしてくれる本です。歴史が好きな人はもちろんですが、「物事をつい深読みしすぎてしまうタイプ」にこそ、静かに効くと思います。
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出版社による紹介
ベストセラー『応仁の乱』の著者、構想三年の書き下ろし! 本能寺の変に黒幕あり? 関ヶ原は家康の陰謀? 義経は陰謀の犠牲者? 俗説、一蹴! 『応仁の乱』の著者が史上有名な“陰謀”をたどりつつ、 “陰謀論”を徹底論破する。 史実とフィクションは明瞭に違う! ◆本能寺の変に黒幕あり?→いない。光秀をバカにしすぎ ◆関ヶ原は家康の陰謀? →違う。家康も追い詰められていた ◆義経は陰謀の犠牲者? →誤り。義経の権力は砂上の楼閣だった 他、 ■足利尊氏=陰謀家説は疑わしい ■後醍醐天皇は黒幕ではなく被害者だった!? ■富子はスケープゴートにされた ■騙されやすかった信長 ■「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説 ■「小山評定」は架空の会議 「事実」はドラマや小説より面白い。 陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破!! トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために。 陰謀論の法則まで明らかにする、必読の歴史入門書!
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