ヨムナビ
寛容論 (光文社古典新訳文庫)

寛容論 (光文社古典新訳文庫)

ヴォルテール and 斉藤 悦則

累計読者数4
平均ハイライト数 25.5件/人
推定読了時間 約5時間1分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事でも私生活でも、意見が合わない相手と向き合う時間が増えてくると、「どこまで踏み込んでいいのか」「そもそも何を守ればいいのか」がわからなくなることがあります。正しさを主張したい気持ちと、争いを避けたい気持ちのあいだで揺れる感じです。僕自身、このモヤモヤを放置すると、気づかないうちに相手を「わからず屋」と決めつけてしまうことがあって、後から自己嫌悪になっていました。 ヴォルテールの『寛容論』は、そんな行き詰まりに対して、抽象的な理想論ではなく、「人間はなぜ不寛容になるのか」「その結果、何が起きてきたのか」を歴史の具体例で見せてきます。たとえば、わずかな言葉の違いが争いを生み、宗派ごとに分かれた人々が互いを排除してきた事実。それを前にすると、自分の中の“正しいはずの怒り”も、意外と脆いものに見えてきます。また、自然の法という「自分がされたくないことは他者にもしない」という考え方が、現実の衝突の場面をどう支えてきたのかが描かれていて、いまの人間関係にそのまま持ち込める視点でした。 何より、寛容は大志でも聖人の徳でもなく、「自分が狂信に陥らないための態度」だと示してくれるのが救いです。相手の意見を全面的に肯定するわけでもなく、黙って飲み込むわけでもない。その中間で踏ん張るための考え方が少しずつ整っていく感じがありました。 人と衝突すると必要以上に疲れてしまう人や、「正しさ」に押しつぶされがちな人に刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

ヴォルテール and 斉藤 悦則の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

新教徒が冤罪で処刑された「カラス事件」を契機に、宇宙の創造主として神の存在を認める理神論者の立場から、歴史的考察、聖書検討などにより、自然法と人定法が不寛容に対して法的根拠を与えないことを立証し、宗教や国境や民族の相異を超えて、「寛容(トレランス)」を賛美した不朽の名著。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要