
超訳 モンテーニュ 中庸の教え
大竹稽
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2019-01-25
この本について
最近、「自分って結局何者なんだろう」とか「他人のペースに巻き込まれてばかりで落ち着かない」とか、そんな小さなざわつきが一日のどこかで顔を出しませんか。僕もよくあります。仕事のリズムをつかめなかったり、他人の期待に寄りかかってしまったり、逆に自分の弱さを直視できずにごまかしたり。静かに疲れるんですよね。 『超訳 モンテーニュ 中庸の教え』は、そのざわつきを一気に解決するような本ではありません。でも、読んでいると「そういう揺れも含めて、自分なんだよ」と落ち着かせてくれる感じがあります。抜粋にも出ていますが、「バカであるのは一面でしかない」「ペースは自分の身体が知っている」「出来事は調整できない、調整できるのは自分だけ」など、どれも“無理に整えようとしない”視点をくれます。僕の場合、仕事のスピードを他人基準で合わせて勝手に疲れていた時に、これらがずっと響いていました。 この本は、今の自分を押し出すでもなく、引き締めるでもなく、「そのまま丁寧に描写してみようよ」と促してくれます。弱さも欠点も揺れも、排除するんじゃなくて扱い方を学ぶ感じです。特に、自分を偽ることへの厳しい言葉や、「自分との約束」を最も大切にする誠実さの話は、日常の小さな行動まで見直すきっかけになりました。 自分のペースを取り戻したい人、他人の思考に引っ張られやすい人、いま心が少し落ち着かない人にはじわっと刺さると思います。読みながら、自分の輪郭が少しずつ整っていくような一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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