ヨムナビ
エセー1

エセー1

ミシェル・ド・モンテーニュ and 宮下志朗

グーテンベルク21

累計読者数9
平均ハイライト数 25.9件/人
推定読了時間 約4時間38分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事や暮らしの中で、気持ちがざわつく瞬間ってありますよね。突然の悪い知らせで身体が固まったり、未来のことで勝手に不安を膨らませたり、誰にぶつけるでもない怒りを抱え込んだり。頭では「気にしても仕方ない」とわかっていても、心がついてこないまま一日が終わっていくこと、僕もよくあります。 モンテーニュの『エセー1』を読むと、そういう心の揺れを「どう整えるか」というより、「人間ってそもそもこういう生き物だよな」と、ゆっくり許せるようになる感覚があります。たとえば、悲しみの最初の衝撃では自由に考えることすらできず、涙が出てようやくほっとする、という描写。怒りにまかせて関係ないものに噛みつく動物の話も、自分がやってしまう理不尽な八つ当たりにそのまま重なります。そして未来を心配しすぎる滑稽さを淡々と突きつけられると、「今日どうにかやれてるならまず十分か」と視点が静かに変わっていきます。 さらに刺さるのは、他人や状況よりも、まず自分を知ることの大事さをくり返し語っているところです。出会いの中でふと自分が見つかる瞬間の話や、知識に頼りすぎると肝心な部分を見失うという指摘は、情報に追われがちな今の生活にじわっと効いてきます。大げさに人生が変わる類の本ではないですが、時間をかけて読むほど、自分の判断や態度が少しずつ現実的になっていく感じがあります。 日々の揺れに振り回されやすい人、焦りや不安の理由が自分でもよくわからなくなる人には、特にしみ込む一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

モンテーニュは乱世のただ中に生きたエリートだったが、一市民を自覚してもいた。「エセー」は中庭を見下ろす塔の三階に設けた小部屋で紡がれた自己と人間探求の書だ。全3巻、107章からなる浩瀚なものだが、長年これに親しんだ訳者の手によって、大きなテーマに沿って6割強にあたる章が選ばれ、新たな3冊本としてまとめられた。これによって「エセー」はいっそう身近なものとなったので、読者は興味ある章から読んでいけばいいのである。この巻には「さまざまな手段でひとは似たような結果に行き着く」から巻末の長編「経験について」まで、人間のありようを記した18章を収めた。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要