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重耳(中) (講談社文庫)

重耳(中) (講談社文庫)

宮城谷昌光

講談社 / 1996-09-15

累計読者数4
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約4時間42分
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

仕事でも人間関係でも、自分の意志が揺らいでしまう瞬間ってありますよね。周りの状況に合わせて立ち回るうちに、「そもそも何を大事にしたかったんだっけ」とわからなくなる。しかも環境が変われば、自分のふるまいまで変わってしまうような気がして、ちょっと嫌になることもあると思います。 『重耳(中)』を読んでいて刺さったのは、読者の方が抜き出してくれた「仕える主が替わると、こうも人は変わる」という一文でした。環境が人を変えるのは事実なんですが、それでもなお重耳のように、自分の中にあるまっすぐな意志を手放さない人物がいる。この対比が、妙に現実的なんです。だからこそ、意志とは気合で貫くものではなく、状況に振り回されながらも「これは譲らない」と決めた一点を見失わないことなんだと感じました。 もうひとつ、この物語の効きどころは、困難が続く時期こそ人の核が浮き彫りになるところです。重耳は順風満帆ではまったくないのに、その意志が折れず、むしろ磨かれていく様子が描かれていて、「環境に染まること」と「環境に流されること」は違うんだなと、読む側にも静かに教えてくれます。大きな成功論ではなく、今の生活の中でどう立つかという小さな重心の置き方を考えさせられる物語です。 自分の軸をどこに置けばいいか迷っている人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

黄土高原の小国曲沃(きょくよく)の君主は、器宇壮大で、野心的な称(しょう)であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼(よく)を滅ぼして、晋を統一したが……。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国々。躍動感溢れる長編歴史小説全3巻。
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