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諸葛亮 <上> (日本経済新聞出版)

諸葛亮 <上> (日本経済新聞出版)

宮城谷昌光

日経BP / 2023-10-20

累計読者数3
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

仕事でも日常でも、状況が変わるたびに「今の判断は本当に合っているのか」と不安になることがあります。がんばって考えているつもりでも、どこか表面的で、相手の意図や流れを読み損ねたまま動いてしまうことがあるんですよね。そんなモヤモヤが続くと、自分の観察眼や選択そのものに自信が持てなくなります。 『諸葛亮 <上>』を読んでいる人の抜粋を見ると、刺さっているポイントはまさにそこだと感じます。たとえば、叔父の行動から政治の本質を読み取る場面は、「観察がズレると判断もズレる」という当たり前だけど忘れがちな視点を静かに突いてきます。また、不遇の時期こそ好機を育てる、という一節は、焦りがちな時間との向き合い方を少し緩めてくれる。同時に、劉備の“聴く側に回る姿勢”や、人の心も状況も揺れ動く前提で問いを立て直す思考法など、現実のコミュニケーションにすぐ落とし込める視点も多いです。 派手な成功論ではなく、自分の観察の癖や、判断の前提そのものを整えたい人には静かに刺さる一冊だと思います。迷いながら進んでいる人ほど、こういう「視点の深さ」を描いた物語のほうが効くときがあります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ずいぶん『三国志』について書いてきた。だが、そこに登場するひとりを選んで、大きな構想に移植するのは、これが最初であり、最後となろう。そのひとりとは、諸葛亮以外に考えられなかった――(日本経済新聞連載開始にあたっての「作者の言葉」より) 大河小説『三国志』全12巻完結からはや10年。この「作者の言葉」に、宮城谷作品ファンのみならず、日本中の歴史小説愛好家が期待をふくらませているに違いない。 「三国志」にはあまたの個性的な名将、名臣が登場するが、日本で最も名を知られるのが諸葛亮(孔明)であろう。冒頭の「作者の言葉」はこう続いている。 ――かれの人気は、おそらく劉備や関羽などをしのいでおり、たぶんどれほど時代がかわっても、最高でありつづけるにちがいない。通俗小説である『三国志演義』が、諸葛亮を万能人間、いわば超人にまつりあげてしまったせいでもあるが、そういう虚の部分ををいでも、多くの人々の憧憬になりうる人物である―― 「三顧の礼」「水魚の交わり」「出師表」「泣いて馬謖を斬る」「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」といった名言・名句はそのままに、諸葛亮の実像に迫ろうとするこの作品の冒頭はこのように始まる。 ――春を迎えて八歳になった。かれは景観から音楽を感じるという感性を備えている―― 乱世に生きながら清新さ、誠実さを失わない、今まで見たことのない諸葛亮がここにいる。
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