
項羽と劉邦(下)(新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社 / 198405
累計読者数3
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約14時間25分
star総合評価 49/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、相手の動きが読めずに振り回されるときってあります。自分が真面目にやっているほど、「努力の方向が正しいのか」「そもそも自分は全体のどこに立っているのか」が見えなくなってくる。僕もそうで、局所的な判断ばかり繰り返してしまい、あとで全体を見て落ち込むことがよくあります。 『項羽と劉邦(下)』を読むと、そのモヤモヤが少し整理されます。抜粋にもありますが、戦術しか見えない項羽と、戦略しか考えられなかった劉邦という対比は、仕事で起きがちな“視野の違い”そのものなんですよね。自分が錐のように一点突破を狙っているのか、大きな網として状況を受け止めているのかで、同じ行動でも意味が変わってくる。また、張良が味方すら「水力や風力」のように見立てて扱う場面は、人を善悪で見がちな癖に気づかせてくれます。動き方や立場を理解したうえで距離を取るという姿勢は、現代でもそのまま使える考え方でした。 特に、味方に傷つきやすい彭越や、外交の重要さに気づけなかった韓信の描写は、能力と人間性が噛み合わない現場を思い出させます。力があっても視点が狭いと役割を誤るし、逆に全体構想が読めないと自分の価値を過小評価してしまう。そんなズレが積み重なって、人は道を誤るんだなと実感します。 自分の立場や動き方に違和感を抱えている人に静かに効く一冊でした。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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出版社による紹介
紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望”とは何かをきわめつくした物語である。 ※当電子版は『項羽と劉邦』(上)(中)(下)の全三巻をまとめた合本版です。
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