
三国志(一) (吉川英治歴史時代文庫)
吉川英治
PHP研究所 / 2009-04-01
累計読者数8
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも日常でも、気づいたら「平常時のほうが油断して失敗するな…」と思うことがあります。戦場みたいな大ごとより、ちょっとした判断の遅れや、人への苛立ち、勢い任せの選択のほうが後から効いてくる感じです。そんな時に『三国志(一)』を読むと、派手な英雄譚というより、人が迷いながら動く姿のほうが胸に残ります。 この巻で描かれる人物たちは、勝っても負けても、迷いと誤算の連続です。だからこそ「敗れて初めて見えるものがある」とか、「誰の目にも登れそうに見える場所では意味がない」といった言葉が、やたら現実的に響きます。うまくいかない時ほど、視点を変えないと状況そのものが変わらない。頭では分かっていても実行しづらいことを、物語の中で具体的に見せてくれる感じがあります。 さらに、平時の処し方や、人との距離感に対する考えも刺さります。小さな苛立ちに振り回されていては大事が成せないとか、時機を逃すと次はないかもしれないとか、自分の毎日にも普通に起きていることばかりです。歴史の話なのに、自分の態度がそのまま照らされるようで、読み終えると少しだけ行動の基準が変わります。 特に「最近ずっと同じところでつまずいてる気がする人」にはしみます。自分の迷いを別の時代の人間たちに重ねられる一冊でした。
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