
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
落合 陽一
SBクリエイティブ / 2019-11-13
この本について
環境の話って、どうしても「遠い世界の問題」に見えてしまって、日々の仕事や家事に追われていると考える余裕がなくなるときがあります。自分がどこまで関係しているのかもよく分からないし、結局ニュースを眺めて終わってしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま過ごしている人は多いと思います。僕もその一人でした。 この本を読んで驚いたのは、相対的貧困やバーチャルウォーターのような、一見ニュースで聞き流してしまう数字が「実生活のどこにつながっているのか」がすっと見えてくるところです。たとえば、日本の生活を支えるには国土の7倍の土地が必要だという話や、シャツ1枚に2500リットルの水が使われているという事実。知識が増えたというより、日々の選択の裏側にある構造が立ち上がってくる感覚がありました。また、中国の巨大なエネルギー投資のように、国単位の動きがどれだけ長期の変化を作り出すのかも具体的に描かれていて、自分の「未来を見る目の解像度」が上がった気がします。 未来予測の本というよりは、「自分が立っている場所をもう少し広い地図で見直すための本」に近いです。とくに、日々の選択が環境や社会とどうつながっているのかを実感したい人に刺さると思います。僕自身、読み終えてから、買い物や情報の見方が少しだけ変わりました。こういう小さな視点の変化が、長い目で見れば大事なんだろうなと感じています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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