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森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学 (ブルーバックス)

森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学 (ブルーバックス)

松永勝彦

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この本について

環境のニュースを見るたびに、「結局、個人にできることってあるのか…」とモヤモヤしてしまうことがあります。森を守れと言われても、海をきれいにと言われても、全部がつながっているようで実感が持てないまま日々が過ぎていく。そんな距離感を少しだけ縮めてくれたのが、この本でした。 読んで一番刺さったのは、人が自然に手を入れるときの“変化の連鎖”がとても具体的に描かれているところです。港をつくれば砂の流れが変わり、山に道をつくれば土砂が海へ流れ、干潟が失われれば浄化機能が落ちて赤潮につながる。逆に、植林や間伐がうまく回れば、根が広がって地盤が安定し、川の水が変わり、漁場まで豊かになる。教科書的な「森と海はつながっている」ではなく、土地ごとのリアルな事例で示されるので、自分の暮らしにも引き寄せやすいんです。 もう一つ印象に残ったのは、昔の漁民たちが「魚つき林」を大事にしていたという話。木一本を守ることが魚を守ることにつながると知っていたなんて、環境問題が特別な議題になる前のほうが、よほど自然との向き合い方をわかっていたのかもしれません。こういう視点を知ると、今の環境の問題が“遠い大きな課題”ではなく、生活の延長線上にある出来事なんだと静かに気づかされます。 環境問題に興味はあるけれど、専門用語より「実際どうつながっているのか」を知りたい人に刺さる一冊です。

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