
アフターデジタル2 UXと自由
藤井 保文
日経BP / 2020-07-24
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推定読了時間 約3時間29分
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この本について
デジタルの仕事をしていると、「DXって結局なにを目指せばいいんだろう」「データは集まるけど、どう価値につなげればいいのか分からない」といったモヤモヤが残りがちです。現場ではレピュテーションリスクや社内説得ばかりが前に出て、ユーザー視点の話になると急に言葉が詰まる…そんな経験をしている方は多いと思います。 この本が面白いのは、「行動データの時代に何が変わるのか」を、企業とユーザーの関係性から描いているところです。集めたデータをどうマネタイズするかではなく、どう価値に変換するかを軸にしているので、DXの話が急に人間味を帯びます。リアル接点が“レアだけど重い場”になるという視点も、現場で手触りを持って働く人ほど腑に落ちるはずです。また、UXを語らないDXは成功しないという指摘は、日々の施策を見直すきっかけになります。 読みながら、ユーザーに不義理をしないという感覚が中国企業の例とともに語られていて、自分が普段どんな関係性を前提に仕事をしているのかを静かに問い直されます。データを社会に還元して初めて信頼が生まれる、という当たり前なのに抜け落ちがちな姿勢が、実例とともに描かれているのもありがたいところです。 特に「社内の合意形成に疲れているけれど、ユーザーにとっての価値は絶対に外したくない」という人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
デジタルが隅々まで浸透した「アフターデジタル」社会。日本はその社会に向けてゆっくりと進んでいましたが、コロナ禍で状況は一変し、速度を上げてアフターデジタル社会に突き進んでいます。 多くの日本企業は「DX戦略」で活路を見いだそうとしていますが、実はその立脚点が危ういケースは少なくありません。すべてがオンラインになるという前提に立っていないのです。 本書ではアフターデジタル先進国に注目し、特に中国のアリババやテンセントといった巨大デジタル企業の「戦略」、表面的な取り組みの奥にある「本質」に迫ります。事実として、アフターデジタル社会では産業構造がひっくり返ってしまいます。これは予測ではなく、実際の中国市場がそうなっており、こうした世界が広がれば、日本のお家芸ともいえる製造業は最下層に位置づけられてしまうのです。 いわゆるデジタル企業だけでなく、デジタルビジネスとは直接関係ないと思っているビジネスパーソンにも、本書を読んでほしい。なぜなら、アフターデジタルでは、リアルがなくなるのではなく、リアルの役割が大きく変わると言われているからです。 アフターデジタル社会になると、市場のルールが変わると考えたほうがいい。キーワードは「UX」。そして、アフターデジタル社会において成功企業が共通で持っている思考法を「OMO」(Online Merges with Offline)と呼びます。社会の変革は避けようがないなら、こうした新たなルールをいち早く学び、自社の立ち位置を決めて戦略を練らねば負けてしまいます。既に新たな成果を出し始めている日本企業もあります。デジタルを強みにするには必読の書です。
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