
DX経営図鑑
金澤 一央 and DX Navigator編集部
アルク / 2021-03-18
この本について
仕事でDXの話が出るたびに、「結局どこから手をつければいいのか」「デジタル化って言うけど、根っこは何が変わるのか」がずっと引っかかったままの時期がありました。ツールを入れれば解決するわけでもなく、かといって従来のやり方ではスピードについていけない。あの宙ぶらりんな感覚に近い人は多いと思います。 『DX経営図鑑』が助かったのは、抽象論ではなく“価値提供がどう変わったか”を具体的に描いてくれるところでした。たとえばOptoroの返品処理のように、裏側の面倒なプロセスを一気に高速化してビジネスモデルごと組み直す話や、Sephoraのようにスタッフの評価制度まで含めて顧客体験を最適化する話は、「DXって結局、こういう現場レベルの変化なんだよな」と腑に落ちました。さらにWalmartやGlossierの事例を読むと、デジタルとリアル、企業とコミュニティがどう噛み合うと価値が不可逆的になるのかが、急に自分の仕事に当てはまって見えてきます。 派手さよりも、“どこが変わるとお客さんは本当に喜ぶのか”を丁寧に追える人には刺さる本です。デジタル施策を考えるたびに立ち止まってしまうタイプの人ほど、読み終えたあとに視点が静かに変わると思います。
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