
60歳までに「お金の自由」を手に入れる! (PHPビジネス新書)
榊原 正幸
PHP研究所 / 2022-03-15
この本について
最近、「このまま働き続けて、気づいたら好きなことをやれる時間が残ってないんじゃないか」と、ふと不安になることがあります。老後の話って遠いようでいて、実は“あと10年で健康寿命に届く”という現実を突きつけられると、一気に自分ごとになるんですよね。ただ、だからといって何をどう準備すればいいのかは分からないまま。投資も気になるけど、どこから手をつければいいのか曖昧なまま時間だけが進んでいく……。そんなモヤモヤに、この本は割と真正面から答えてくれました。 印象的だったのは、「配当は氷山の一角」という考え方でした。いきなり配当で生活しようとするんじゃなく、まず“氷山そのもの”をどう育てるかに集中する。具体的に、どんな企業を選ぶのか、どの価格帯まで待てばいいのか、そしてなぜ“積み上げフェーズでは配当も再投資するのか”が、感覚ではなく理由づけされていて、投資を「根性論」で語らない点がとても現実的です。さらに、「老後に消える支出」を先に見積もっておくことで、必要資金の輪郭がやっと見えた気がしました。漠然と“老後は不安”と言っていた状態から、ようやく「じゃあ自分はいくらあればいいのか」を計算できる土俵に立てる感じです。 結局のところ、この本は“早期リタイアを煽る本”ではなく、「辞めようと思えば辞められる状態」をどう作るかを、具体的な行動レベルまで落としてくれます。投資のノウハウというより、“長い寿命の時代をどう設計するか”の視点を持てるようになる一冊です。今の仕事を一生続けるイメージが持てないけれど、焦っても空回りしそうだと感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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