
いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する
石角友愛
この本について
DXの話って、どうしても「どこから手をつければいいのか」が曖昧になりがちですよね。経営層は抽象論を語り、現場はリソースを取られて疲弊し、気づけばプロジェクトだけが立派で中身が進まない……みたいな状況、僕も何度も見てきました。結局のところ、期待値のズレやデータの取り方が曖昧なまま突っ走ると、GEのように“変革疲れで終わるDX”になってしまうんだと思います。 この本がよかったのは、そうしたモヤモヤを「どのポイントでつまずくのか」という現実的な視点に落としてくれるところです。たとえば、経営者がDXの意味を理解していないと現場が動かない、という当たり前だけど抜けがちな点。あるいは、ユーザーの自主的な行動に依存したデータ収集は弱く、仕組みとして自然にデータが集まる状態をつくらないといけない、という実務的な示し方。こういう“地味だけど本質的”な指摘が多くて、読みながら自社の課題と照らし合わせざるを得ませんでした。 さらに、データの質や頻度をどう設計するか、AIの予測値をどう現場で検証して意思決定に落とし込むか、といった「導入後の世界」まで踏み込んでいるのがありがたいところです。派手なDXではなく、ちゃんと収益につながるDXをどう作るか。その視点が一貫しています。 僕の感覚では、これは“DXを任されているけど、どこが本質のボトルネックなのかまだつかめていない人”に特に刺さる本です。抽象論に疲れた人ほど、現場に置き換えて読めるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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