
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
佐藤航陽
幻冬舎 / 2017-11-29
この本について
仕事でも生活でも、「なんで自分の判断ってこんなに揺れるんだろう」とか、「仕組みづくりを考えたいのに、そもそも人が何に反応するのかがよく分からない」という感覚が続く時があります。目の前の数字や意見を追いかけても、全体の動きがつかめないというか、地面がずっとズレている感じがするんですよね。 『お金2.0』が面白いのは、経済の話をしているようでいて、実は“人が何に動かされるか”をかなり丁寧に説明してくれるところです。特に、報酬系の話が刺さった人は多いと思います。快楽物質は「満たされた瞬間」だけでなく「期待しているとき」も出る。だから写真のリアクションがテキストより強いとか、なぜ人がリスクのある状況にワクワクするのかとか、日常で見慣れていた行動の裏側に仕組みがあることが腑に落ちます。また、社会的欲求が強くなっている時代、コピーされやすいアイデアよりもロイヤルティが生まれる“経済圏”そのものを育てる必要があるという視点も、仕事の判断基準を変えてくれます。 さらに、この本は「価値って本当は何で決まるのか」を分解してくれるので、自分がどこに時間を使うべきかを考え直すきっかけにもなります。お金に変換される手前の価値、特に内面的な価値が軸になると、利益を最優先にしないほうが結果的に成果につながるという話は、焦っている時ほど効きます。 仕組みづくりやプロダクトに関わっていて、「人が動く理由」をもっと根っこから理解したい人には、かなりしっくり来る一冊です。
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